ホームデンタル通信Vol.12
平素よりご通院いただきましてありがとうございます。歯科衛生士の大山です。
朝晩の冷え込みが身にしみる季節となりましたが体調を崩されないようお気を付けください。
今回は唾液についてです。
唾液には消化液としての働き以外にも早口腔粘膜の健康を維持する重要な働きがあります。
<唾液の機能>
- 浄化作用
(洗い流す) - 抗脱灰作用
(虫歯を防ぐ) - 保護作用
(粘膜などを保護)
- 排泄作用
(異物などを体から出す) - 緩衝作用
(pHを中性に戻す) - 抗菌殺菌作用
(最近が入ってくるのを防ぐ)
- 味覚発現作用
- 円滑作用
(飲み込みやすくする)
成人の1日の唾液分泌量は1~1.5Lと言われています。
唾液分泌量には個人差、性差、年齢差、季節変動が認められます。唾液の分泌が低下すると粘膜が傷つきやすく炎症などが起こりやすくなります。また食事や会話、嚥下の際に困難を感じます。さらに歯肉炎、むし歯になりやすい傾向にあります。
唾液分泌を促すには? ➡ 唾液腺マッサージがあります。
唾液腺をマッサージして刺激することによって唾液が出ます。唾液腺マッサージや水分をこまめにとってお口の中の乾燥を防いでみてください。
①耳下腺マッサージ
レモンなど酸っぱいものをイメージすると唾液が出てくる腺です。人差し指から小指まで揃えて、耳たぶのやや前の方、上の奥歯あたりのほほにあて、円を描くようにして優しく5~10回押します。
②顎下腺マッサージ
あごの骨の内側にある柔らかい部分にある腺です。耳の下からあごの先まで、指先で何カ所かを押します。5~10回を繰り返し。
③舌下腺マッサージ
あごの先端部分の内側、舌の付け根にある部分です。あごの真下から下を突き上げるようにして両手の親指を揃え、ぐーっと押します。5~10回繰り返し。
ホームデンタル通信Vol.11
9月に入っても厳しい暑さが続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか?
歯科助手の渡邊です。9月は防災月間ということで、今回は、
『防災グッズ*口腔ケア用品*』についてです。
災害時には口腔ケアがとても大切です。慣れない避難所生活や水不足などで、ケアが十分に出来ないと、虫歯や歯周病だけでなく、感染症や肺炎などのリスクも高まります。
ぜひこの機会に、お家の防災グッズを見直してみてください。
緊急避難袋に入れておくべきケア用品

ハブラシ

洗口液
(ノンアルコールタイプ)

義歯ケース

災害時には十分な口腔ケアができない場合があります!
(水が少ない時)
- コップに少量の水を入れ、その水でハブラシを濡らして歯を磨きます。
- ハブラシが汚れてきたらティッシュなどでふき取り、また磨くを繰り返します。
- 少量の水やお茶を口に含み、「くちゅくちゅ」と歯と歯の間を通すようにうがいします。
(ハブラシがない時)
- ハンカチなどを指に巻き付けて、歯をふき取りましょう。
- 唾液を出すことを意識しましょう。
●唾液腺(耳の下、頬、あごの下)を優しくマッサージ
●ノンシュガーガムをかむ
●よく話す
☆洗口液はハブラシがない時でも活用でき、又、水でのうがいが必要無い為、断水時の歯磨きにも効果的です!
災害時に、お口のトラブルで困らない為に、
日頃から定期健診などで口腔内の環境を整えておきましょう!
ホームデンタル通信Vol.10
木々の緑が、深まる季節となりました。歯科衛生士の山澤です。
今、コロナの影響で自粛のため診療でも皆様にご迷惑をお掛けしております。
早く普通の生活に戻ることを願っています。
今回は、口臭についてです。口臭には大きく分けて3つがあります。
①生理的口臭
- 起床時口臭
- 空腹時口臭
- 緊張時口臭
- 口呼吸に伴う口臭
- 加齢による口臭
- 生理、妊娠に伴う口臭
②病的口臭
- 虫歯による口臭
- 歯周病による口臭
- その他疾患による口臭
③外的要因の口臭
- 臭いのする食べ物の摂取による口臭
歯科的観点からですと、虫歯による細菌の温床、舌苔や歯周病、入れ歯の清掃不良、合わない補綴物などが考えられます。
歯磨きはしているが、舌の清掃はあまりやられていない方がいらっしゃるかと思います。
舌苔の取り方 7つのポイント
1.舌清掃は1日1回が目安 朝がおすすめ
2.専用の舌ブラシを使う
3.鏡を見ながら行う
4.ブラシを動かす方向は下の奥から手前
5.強い力で磨かない
6.嘔吐反射を防ぐには舌をしっかり出す
7.無理にキレイにしない
口臭の1つの原因として気になる方、参考にしてみて下さい。
新型コロナウイルス対策について
当院では新型コロナウイルス対策として以下の院内感染予防を行っております。
- 普段から行っている院内感染予防
1マスクと医療用グローブの着用
2患者様ごとのグローブ交換
3患者様ごとのエプロン、紙コップ交換
4口腔外バキュームの使用
5診療室器具の消毒液による清拭
6タービン、エンジン等のハンドピースの滅菌消毒
7スタッフの頻繁な手洗い
8待合室での次亜塩素酸噴霧機の稼働
9治療で使用する水の除菌
10キッズルームの消毒液による清拭
- 新型コロナウイルス対策として追加で行っている院内感染予防
11待合室への消毒液の設置
12ドアノブ、手すりの消毒液による清拭
13待合室ソファーの消毒液による清拭
14患者様ごとに診療後の診療台の消毒液による清拭
15定期的な換気
安心して当院に来ていただけるように院内スタッフ一同で心がけております。
患者様にも手指消毒等、ご協力をお願いいたします。
ホームデンタルクリニック院長 似内秀樹
ホームデンタル通信Vol.8
冬に歯が痛くなるのは・・・
平素よりご通院いただきまして、ありがとうございます。歯科助手の鈴木です!!今年も早いもので一年の締めくくりの時期になりました。年末に向けますますご多忙と存じますが、くれぐれもお身体にお気をつけください。
今回の内容は冬の歯痛についてです。皆さんは、寒い時期に何の前触れもなく歯がうずいたり、歯茎がきりきりと痛みだすことはありませんか?冬の歯痛の原因として、歯の食いしばりと食いしばりによっておきる※咀嚼筋などの筋肉痛の可能性があります。
寒い部屋で寝てしまうと、寒さを耐えるため無意識に歯を長時間食いしばる事があります。そのため、筋肉が常に緊張状態になり、朝起きると歯が痛むように感じるそうです。
~解決策として~
1.筋肉をリラックスさせる!
1日に数回あごを前後左右に揺すりましょう。これは筋肉をリラックスさせる効果があり、痛みの緩和に繋がります。
それでも痛む時は・・・・
2.マウスピースを作成する!
歯がすり減ってしまうのも防いでくれる役割があります。当院では約4000円で作成することが可能です。
食いしばり以外にも虫歯が冷気でしみる場合もあるので、
気になる方はぜひ一度ご相談を!
残り1ヶ月元気な歯で乗り切りましょう☆
ホームデンタル通信No.5
暑い日が続いていますが、熱中症にはお気をつけて下さいませ。
今回担当します、衛生士の山澤です。今回はフッ素についてお知らせします。
虫歯予防や丈夫な歯や骨を作るための役割を担っています。
※虫歯予防の作用(フッ素利用による)
歯から溶け出したカルシウムやリンの際沈着を促進歯の質を強化し
酸に溶けにくい歯にする。
歯垢の中にあるむし歯原因の菌の力を弱め酸を抑える
《フッ素の利用法》
- ①フッ素歯磨き粉
ブラッシングのたびに使用すると、磨いてる間の効果プラス後
口内の歯や粘膜に残ったフッ素が唾液に混ざり効果が持続する
- 注意点:フッ素濃度1,000-1,500ppmの歯磨き粉は6歳未満のお子様は控える。
- 磨いた後は、5-15㎖位の水でうがいを5秒くらいではき出す。(1回くらいに控える)
- ②フッ素洗口
4歳以上からフッ素洗口液でうがいをする方法です。
- ③フッ素塗布
歯科医院でフッ素を歯に直接塗る方法で、年に数回塗布できます。
生えたての歯の質が弱いので特に効果があります。
1歳半位から行うことができます。

新年号「令和」
ホームデンタルクリニック 院長の似内です。
新元号が決まり、いよいよ新時代に移り変わりとなります。
新元号は、万葉集から出典されたそうで日本の古典からの採用は今回が初めてだそうです。
元号が変わるのは5月からとなります。今年は大型連休も控えておりこれから皆様もお忙しくなるかと思いますが、体調に気をつけてお過ごしください。
ホームデンタル通信No.4
~ デンタルフロス使ったほうがいいの? ~
平素よりご通院いただきまして、ありがとうございます。歯科衛生士の加藤です。
春の日差しが心地よい季節を迎えましたが、いかがお過ごしでしょうか。
さて、皆さんは普段、デンタルフロスはお使いですか?
実は歯ブラシだけでは全体の60%の汚れしか取り除けません。そこでデンタルフロスを併せて使うことで、なんと90%近くの汚れを取り除くことができます。
日本での使用はまだ浸透していませんが、欧米では歯ブラシと同様にデンタルフロスは毎日の習慣になっています。
《デンタルフロスって何? いつ使えばいいの?》
歯と歯の間の食べかすや汚れを清掃するのに適している器具で、ロール状に糸が巻かれたものとホルダーに糸が付いているものがあります。
就寝前に使うのが理想的です。就寝中は唾液が減少し、口の中の細菌が増えるので一日の最後に歯磨きと一緒に使う習慣をつけましょう。
《デンタルフロスのメリット》
①歯間に汚れ(歯垢)が溜まらない
食べかすや汚れの除去率が大幅に上がります。
- ②虫歯や歯周病の予防
汚れの停滞は虫歯や歯周病を引き起こします。効率的に清掃できれば予防効果を高めてくれます。
- ③虫歯や歯周病の早期発見
糸が引っかかったり、すぐ切れてしまう場合は虫歯の可能性があります。また使用後に出血する場合は歯周病が疑われます。
- ④口臭の予防
食べかすが停滞することでも口臭の要因になります。活用して口臭予防につなげましょう。

ホームデンタル通信No.3

毎日厳しい寒さが続いています。お身体ご自愛ください。
さて、今回は風邪やインフルエンザの予防と歯磨きの関係 についてです。
風邪やインフルエンザが流行する季節になりましたね。
皆さんはどのような予防を心がけていますか?うがい・手洗い、インフルエンザ対策にはワクチン接種が一般的ですが、今年からはそれに歯磨きもプラスしてみませんか?
ある介護施設で行われた研究では、歯科衛生士が口腔ケアをしっかり行ったところは、実施しなかったところと比べて、インフルエンザの発症率が10分の1に激減したというデータがあります。
なぜ歯磨きがウイルス感染の予防になるの?
風邪やインフルエンザのウイルスが体内に入って悪さをしようと増えるときに、プロテアーゼという酵素が関与しています。
このプロテアーゼが発生しなければウイルスの増殖を防ぐことができます。
プロテアーゼはお口の中で作り出されます。歯磨きでお口の中の細菌を減らすことで、この酵素が少なくなり、ウイルス感染を予防することができます。
ワンポイントアドバイス
- 朝一番の歯磨きが効果的…人は寝ている間にお口の中の細菌が急激に増殖します。朝ごはんの前に歯磨きしましょう。
- 歯ブラシは風邪が治ったら新しいものに変えましょう。
- 家族で感染している人がいたら…歯磨き粉の使いまわしはやめましょう。歯ブラシ同士がくっつかないように収納しましょう。
早速今日から、ウイルスの侵入を防ぐ『うがい・手洗い・歯磨き』 を取り入れてこの冬を元気に乗り切りましょう!!
ホームデンタル通信 No.2
日に日に寒さがつのり、冬の気配が近づいてきました。調子を崩されないようお気を付け下さい。
☑今回の内容は食事と咀嚼について(?咀嚼とはもぐもぐ噛む事です)
栄養のバランスのとれた食事は、ご飯など穀類の[主食]を基本に、肉や魚などタンパク質が主体の[主菜]、野菜や海藻、きのこなどの[副菜]、そして[汁物]を組み合わせた和定食が理想的です。
- 肉にはタンパク質と脂質が多く含まれているので、筋肉を維持するのに効率が良いです!
- 魚も肉と同じくらいアミノ酸が豊富なので、魚も食べる事でバランス良くタンパク質と脂質が摂取できます!
咀嚼をする事は、脳に血液を送るため反射神経・記憶力・判断力・集中力が高まる効果があると言われています。唾液には、発がん性物質が作り出す活性酵素を消す働きがある[ペルオキシダーゼ]が含まれているため、咀嚼回数を増やし唾液をたくさん分泌させる事で、がん予防の効果、心筋梗塞や脳卒中、動脈硬化、糖尿病、骨粗鬆症予防にも有効だと言われています。
つまり、咀嚼には様々な健康効果があります!!
部分的に歯が無かったり、虫歯などで歯が痛くなってしまうと、咀嚼がしにくくなります。そのため、栄養バランスが崩れ、体調や身体にも変化が現れます。
歯を失う原因は食生活も含まれます。これを機に食生活を見直し、咀嚼についても知っていただければ幸いです...
治療が終了しても、大切な歯を維持するために是非、定期健診で通って下さい。